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小学校受験質問箱は、皆様の小学校受験に対する素朴なご質問をプロの先生にお答えして戴いております。
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回答者:「受験対話」総合研究所所長平野伸明先生
プロフィール
・ラジオパーソナリティー ・読売・日本テレビ文化センター講師 ・厚生労働省委託「日本語科」講師
・お茶の水女子大学日本言語文化学研究会会員 ・群馬県知事認定・青少年育成アドバイザー
・埼玉県就職指導委員 ・「JAラウンドアップハイロード」テレビキャスター
≪大学での授業≫ 日本大学、東海大学、鶴見大学、東洋大学など
幼児のお母さん、幼稚園教諭を対象に、「子どもの能力を育てる会話術」の指導をしている。
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はじめまして。ご質問させていただきます。
6月に入り、いよいよ志望校の説明会が催されます。
初めていく学校説明会に、夫婦ともども緊張しておりますが、どのような点を注意して説明会に望めばよいのか、ご質問させてください。よろしくお願い致します。 |
質問者
ふれまま さん |
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| 回答:「受験対話」総合研究所所長平野伸明先生 |
ご質問ありがとうございます。
まず、学校説明会は「 先生方のプレゼンテーション能力を発揮する会」と考えてください。
説明会では、学校長や教員が学校紹介をします。大勢の親御さんを前にして話すので、内容はほとんどパンフレットや学校案内に書いてあることと同じですが、先生方の考え方や実力を確認できる場でもあります。
説明会では、質疑応答の時間がなく、一方的に話を聞かされて終わるケースがほとんどです。
説明会から帰ってきたら、何を説明してくれた会だったのかを思い出し、整理してください。質疑応答の時間を用意してない場合は、特に時間の中で、親御さんが知りたかったこと、聞きたかったことをちゃんと説明してくれたのかどうかを確かめてください。もしここに不満がある場合は「要注意」です。
◆ 一番気になるのは、勉強のことなのに・・・・
私立小学校で、授業についていけない子が増えています。この子たちの面接調査を行ってきて、子どもが勉強嫌いになるきっかけに、共通点があることがわかってきました。子どもたちは言います。
「なぜ、この算数の問題を解かなきゃいけないの?」
「なぜ、こうすると答えがでるの?」
「答えを当てると、どうして大人はほめてくれるの?」
子どもが小学校に入学して、本格的に勉強を始めると、自分自身に「なぜ?」と、問いかける機会が増えてきます。原因は、授業を受ける過程で、勉強をする目的が分からなくなることが多いからです。これが解決できないと、勉強するのが嫌いになります。逆に、この「なぜ」という疑問に納得できる説明が見つかると、目的が鮮明になり、「何」をすればよいのかがわかって、「いかに勉強すればよいのか」という工夫を始めます。勉強が楽しくなり、得意になっていくのです。このような、誰もが体験する子どもたちの悩みに付き合ってくれ、受け止めようと努力してくれる先生がいる学校が、親御さんたちも安心なのではないでしょうか。
説明会では、楽しそうな小学校生活の写真が載っている資料が配られたり、スライドを見せられたりしますが、大切なのは、子どもたちが悩みを抱えたときに、その思いを、受け止めようと努力してくれるプロの先生がいるかどうかなのです。楽しさばかりを強調する説明会に出席して、かえって不安になった、という親御さんも多いのです。
◆ 説明会では、お父さんお母さんが生徒です!
学校については、何も調べずに、第1回目の説明会に参加しましょう。説明会で、校長先生や教科担当の先生のお話を聞くときには、自分が子どもになったつもりで話を聞きます。予習をしないで授業にのぞんでいる生徒に、この授業(説明会)で先生方は、「何を」「どう伝えようとするのか」、そして「何が自分の心に届いたのか」をしっかり評価するのです。この結果が、入学してからお子さんが、授業で受ける感想と同じだと思ってください。
つまり、人と向き合ったときに、相手に応じて「何を」「どう」話す先生方なのかがわかるのです。
(説明会でお話になる先生方は、学校の代表です。最高レベルの選ばれた先生方と思えばよいでしょう)
例えば、説明会でも5月と9月では、親御さんの知りたいことは変わります。「お忙しい中、ご出席いただきまして誠にありがとうございます」と言いながら、父兄のニーズ、関心をつかんでいない説明会もあります。「何を」「どう」わかってもらおうと努力しているのか。この辺の配慮があるかないかは、そのままお子さんが毎日受けることになる授業と直結しているのだと考えるべきでしょう。
◆ ブランドよりも、お子さんにとってよい教育が受けられる学校選びを!
例えば、ある説明会で、学校が目指している「児童像」の説明をする先生のお話です。
「わが校では、よく考える子を育てます。それには、積極性が欠かせないと思います。進んで発言することの大切さ、間違いを恐れずに挑戦する大切さを教えています。
いま、『朝読書の取り組み』が話題になっていますが、わが校でも、集中的に本を読み、考えを深めて欲しいと、読書指導にも力を入れています。次に・・・」皆さんは、この話を聞いてどれだけ理解できますか?具体的に何をやっているのかが、わからないと思います。
また、別の先生が、生徒の写真を見せながら学校生活を紹介したときのコメントです。
「〜子どもたちと一緒に楽しい学習を展開しています」「〜子どもたちはのびのびと勉強しています」「〜子どもたちはみんな堂々としていて、とても立派なんです」「一生懸命に子どもたちはがんばっています」などなど。
形容詞や思い入れを入れた話は、的確さを失い、聞き手は正確な理解が出来ずに混乱します。「事実」を伝えるときには、事実で語る。これが正確に内容を届けるときの基本姿勢です。「事実」と「思い」が混在した話を聞かされると、大人でも混乱するのですから、毎日の授業でこれを聞かされて勉強する子どもは大変です。とてもよい環境とはいえないのです。
つまり、お母さん、お父さんに「見抜く力」がないと、お子さんが苦労することになるのです。
以上は、ここ15年、幼少期の子と親が、学校とどのように向き合うのがよいのかを研究してきた私が、いま考えていることです。
「お子さんにとって、何が一番大切なのか」を考えながら学校説明会に参加すると、今までとは違った見方が出来るはずです。
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