「子どもに合わせたギアチェンジ」(上里先生の講演より)


子羊幼稚園の先生も、二年目ぐらいになると、子どもの前に立っただけで呼吸も心臓も子どもと同じ速さになって
しまいます。
ですから子どもたちにとっては同じ生き物に見えるかもしれません。
先生の行動や動作など振る舞いは子どもの目に自然に写りますから、子どもたちも先生と一緒に行動できるわけ
です。
例えば、先生とお話したり、一緒に歩いたりなども、子どもはごく自然にできるのです。

フラッシュカードを見せるタイミングも大人と子どもの場合では違います。
私たち大人にちょうどどよい速さといいますと、十秒間に十枚めくるくらいです。
この速度ですと、声を出した後、ちょうど息を吸い終わったところで次のカードを見ることになります。
このテンポが大人には自然に感じるのですが幼児にはのろ過ぎて元気に声を出すことができなくなります。

幼児の場合は十秒間に十三枚めくるくらいの速さがちょうどよいのです。
この位の早さだと、二十枚くらい連続でやっても、息がきれることはありません。
幼児の呼吸に合っているからです。
もちろんこの速度で大人にやらせると、息切れします。
このように大人と幼児では丁度よい速さというものが違います。
色々なことをやりながら、そのノウハウを見につけて頂くと面白い発見ができるでしょう。



・上里龍生先生
子羊幼稚園園長(学校法人上里学園理事長/日本幼児基礎能力研究会会長)
上里式教育理論で著名な教育家であり、親子二代に亘る幼児教育の実践は、能力開発のあるべき姿を
実証した具体的な取り組みとして、学校教育全体に大きな影響を与えている。
また著作活動も旺盛で、教材開発企業『エフエイ研」から、独創的な各種のプリント教材(みみず、めだか
すずめ、てんとうむし)、素読教材、短冊教材などを多数出版している。

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