ドクター中松(中松義郎氏)コラム

頭の良い子を育てる環境・運動・食事
〜ドクター中松のブレイン<脳>・エクササイズ
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頭が良いとは、どういうことだろうか?


自分の子どもが、将来頭の良いおとなに成長してほしいと願うのは、父親や母親として当然の親心だ。
ことに、これからは知力が人生のカギを握る。つまり、これまでの「資本主義社会」に代わって、「知本主義社会」
がやってくると、私は分析している。
端的にいえば、今後社会が必要とする人材は、単に学校で「デキる」といわれる子どもではなく、本当の意味で
「頭の良い人間」なのである。
そもそも、どのような仕事に就くにしても、知力の充実がなければ、到底活躍することはできない。
そしてまた、知力は永遠である。
たとえ経済が不安定な時代に突入したとしても、頭の良さは、一生価値の下がるがることのない、素晴らしい財産
となる。
頭が良くなるようにと尽力したご両親の努力は、将来、それぞれの子どもから、言葉には尽くせないほどの感謝を
もって報いられることだろう。

しかし、ここで問題なのは、本当に子どもの頭を良くするために有効なことは何かということだ。
現在お子さんを育てていらっしゃるご両親、あるいは、これから父親、母親になろうとしている方々が、はたしてそれ
を心底理解しているだろうか。私は疑問を感ずる。
たとえば、子どもがヨチヨチ歩きの頃から有名な塾へ通わせたり、優秀な家庭教師をつける。
学校に通う年齢になれば、口を酸っぱくして勉強しろとハッパをかけ、偏差値が下がったといっては叱りつける。
これらの教育法をすべて否定するわけではないが、真の頭の良い子に育てる手段としては、まったく効力はない。
むしろマイナスになっていることが多い。

ではいったいどうすればいいのか。
それは、まず、頭が良いということはどういうことか、その本当の意味を認識することが必要である。
ここで、ひとつの質問を投げかけてみよう。
はたして、頭が良いというのは、どういうことなのだろう?

「知能指数が高い」「偏差値が高い」と答えた方もいるだろう。
しかしこれらは、頭の良さと多少の関係はあるが、根本的な部分ではまったく異質なものなのである。
たとえば、知能指数を考えてみよう。
ニュートンやアインシュタインなど、世界中の誰もが天才と認めた人たちがいる。
知能指数イコール頭の良さだとすれば、彼らの知能指数は飛び抜けて高い数値を示しているはずである。

ところが、調べた結果、彼らの知能指数は決して高いほうではなかったという報告があるのだ。
天才と言われる人たちの知能指数を調べたデータをみると、凡人と大差はないようである。
もちろん、中には200を超える知能指数を持つ人もいる。が、たいていは標準値程度である。
いや、それ以下の人もたくさんいる。
これらのデータが明らかにするように、天才と知能指数はほとんど無関係なのだ。

つまりこれは、頭の良さというよりも、テストのテクニックをどれくらい身につけているかを表す数値なのである。
同じ程度のテクニックを持った人間なら、頭の良いほうが、当然点数が高くなる。
が、逆に頭が良くない人間でも、テクニックさえ身につけていれば、かなりの偏差値が取れるのである。

また、ここには大きな落とし穴がある。
テクニックだけで高い偏差値を取っている人間は、それ以上高い数値を取ることはできないし、また、現状を維持
するために、常に高度なテクニックを獲得していかなければならない。
そうなってしまうと、頭の良さとは次元の違う部分で右往左往するばかりだ。

これらの点を勘違いしていると、学校の成績だけはなんっとか上位をキープできても、将来的にはあまり伸びるこ
とができない子どもが育ってしまう。

一方、真の頭の良い人間というのは、どのような状況においても、クリエイティビティーに満ちていて、能力をいかん
なく発揮することができる人物のことなのである。
学生時代はもちろん、社会に出ても活躍する、そういう真の頭の良い人間に育てることが、子どもを持つ親の役目
なのではないだろうか。


ドクター・中松(中松義郎博士)
1928年、東京に生まれる。
東京大学卒業。工学、法学、医学、理学、人文学博士。
わずか5歳で重心安定装置付き飛行機を発明して以来、フロッピーディスク、灯油ポンプ、フライングシューズなど発明件数は3200件以上、これはエジソンの1093件を抜いて世界1位である。
また、IBM社に16の特許をライセンスしている世界唯一の個人である、世界発明コンテストでは41年連続で世界グランプリを獲得している。
セントルイス大学、ワシントン大学、東京大学などで、教授、上級教授として講義を持ち、米国大学副学長・米国で初めて子ども発明クラブ設立。
ロサンゼルスをはじめ全米10都市では「ドクター中松記念日」が制定されアメリカ名誉市民である。
日本が世界に誇る科学者でアメリカ科学学会で歴史上で最も、偉大な五人の科学者の一人に選ばれた。
(他の四人はアルキメデス、ファラテー、キューリ夫人、テスラー)。

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